2008年1月17日木曜日

「人体の不思議展」


「新技術で作られたプラストミック標本は匂いもなく、また弾力性に富み、直に触れて観察でき、常温で半永久的に保存できる画期的な人体標本です。医療の現場など特定分野でしか知りえなかった「人体標本解剖」の一般公開を可能にした革新的技術です」と言ううたい文句に誘われ「人体の不思議展」を友人と見に行く。
人間そのものを使った展示会で、人間の体の中の仕組みを実際に見られるという。

会場にある展示物は、すべて献体された人間の体で、水分と脂肪を特殊な液体で取った後のもので、皮を剥いで筋肉や、血管や、骨や臓器が見られるようになっていた。
平日とは言え、それなりの入場者がいたので、寂しくはない、が、これが1人だったらとてもいられない・・・などと思いながら、見て回る。

見ているうちに慣れたといえば慣れたけれど、人間を乾燥してそのまま食パンのようにスライスしてある標本は、可哀想でやはり心の中がちくりと痛むような気がした。
医者になるためには、人間の解剖をしなければならないと聞き、医者も楽ではないなとも感じた。
臓器や血管や筋肉がどの様になっているのかということは、実際に見られるわけだから勉強になると思う。しかし、人間の病気や怪我のために役立たせるための研究と理解している大人にはいいけれど、まだ頭が人間として完成していない小さな子供たちがこの人間のスライスを見て、興味を持ったらどうなるのだろうかなどとも、考えたりした。
少し、怖い物見たさのところがあったのも否めないし、勉強になったのも確か。

複雑な気持ちで家に帰ったら、今夜は家には誰もいなくて、犬がいるだけだった。
思い出すと、少し怖い感じがしたので、思い出さないようにすると余計思い出す。
面白いテレビ番組を見て、気をそらし、寝た。

この、ブログを書くにあたり、インターネットで調べたら、この展示に反対している人々がいるのを知った。
本物の人間の遺体を使っているのに、その入手先が不明瞭だ、展示方法に疑問がある、儲け主義だ等々。
また、医療関係者の中にもこの展示に関して「おそらくすべての解剖学者が、葛藤や複雑な感情をある程度は抱いているだろう」と言うドクターもいる。

気の弱い人、怖がりの人は見に行かないほうがいいかもしれない。

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