2008年10月20日月曜日

薪 能

「薪能(たきぎのう)」を見に行く。


以前、京都に行ったとき、「薪能を見ない?」とIさんに聞かれ、以前どこかで見てもう見たくないという思いだけが残っていたから、即座に「見ない!」と答えた。見料が千円以上するとのことで、余計行きたくなくなった。

Koeyの通う学校で「薪能」をするので、観覧希望者は先着順に入場券を送るから申し込むようにと、案内が来た。Iさんが見たいというのを思い出し、申し込んだ。

学校の広場に舞台がしつらえてあり、ライトが煌々と照らしている。
舞台の周りに3台、薪を燃やすものがある。私たちの席は左端の後ろの方。舞台からは斜めの場所の上に、前に座高の高い人がいて舞台を見るのに努力がいる。先着順と主催者は言っていたけれど、随分空席も見受けられた。
(ーー;)

能が始まる前に、一通りの解説があり、開幕。

しばらくしてKoeyから電話があり、見てもわからないので、インターネットのオークションでSMAPのチケットを競ります、とのこと。
日本人を長くやってきている私にとっても、演者が何を言っているのかわからない。動くのか動かないのかわからないような踊と言うか舞の動作の意味もわからないので、Koeyの気持ちが良くわかった。
能をしている人たちは、自分たちが言っている言葉は、特定の人にしかわからなくてもいいと思っているのだろう、と思えた。あんなに滑舌の悪い話し方というか謡い方では、普通の日本人にも理解できないと思う。幾ら日本の文化とはいえ、理解する人が増えるような努力はして欲しいものだ、と思いながら鑑賞した。
早く終わってほしいという願いだけが頭の中を行ったり来たりしていた。

舞台の照明は良かったし、演者たちの着物も素晴らしく、雰囲気はとても良かった。
それにしても、ただそれだけを見るには2時間半は長すぎた。
薪を燃やす係りのおじさんが、上手に火が絶えないように燃やしているのが興味深かった。(先日のキャンプで最近の若者が如何に火の使い方が下手なのかを実感していたので)


Iさんは、さすが「能を見たい」と言うだけあって、「言っていることはなんとなくわかったような気がするし、行くべきか行かざるべきか迷っているところなど、ジーンと来て、涙が出そうになった」とのこと。

Iさんに感動してもらえたことで、行った甲斐があった「薪能」だった。

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