我が家に滞在しているフィリピンの学生アンドレが、卒論のために日本の子守歌や労働歌を調べていて、民博の図書館にあるとのことで我が家から通うことになった。
私は民博のボランティアとして時々民博を訪れていて、図書館があるということは何度か聞いていたけれど、特に必要もなかったので、行ったことはなかった。
図書館を訪れたアンドレの感想は、「とても広くてたくさん本がある」
せっかくなので、一度くらい見てもいいかもしれないと思い、アンドレが図書館に行くときに一緒に行ってみることにした。
家からは歩いていくので約30分かかる。35℃近くの炎天下を歩いていくのは暑い。フィリピンは暑いので日本の暑さは大丈夫と言っていたから、汗はかかないのかと思ったら、アンドレも汗をかいて、シャツがビショビショ。彼はフィリピン人でも汗かきの方だとのこと。
万博公園はひまわりの花が咲き始めていた。これから盛りになるらしい。
アンドレの見たい本は4階なので一緒に行ってみた。
大きな本棚が通路の両側に定期的に並んでいて、人が近付くとその本棚の近くの電気がつくだけなので、奥にある遠くの本棚の方は暗い。本棚の横を見てみたら、その横の奥にもまた本棚の列が見えた。どんなに本があるのだろう。
私はハワイに関する本を見てみたいと思ったのでアンドレにさよならをして5階に行った。広いエアコンの利いた本棚の林立した部屋は薄暗くて静かで、人っ子一人いない。5階が最上階らしく上を見ると柔らかそうな雲のような感じの天井で、断熱材が入ったシートのようなものの所々にそれを抑える留め具がついているようだった。部屋の中に入ると、私が近寄ったそばの電気は点くけれど、全体として薄暗く気味が悪い。あまりにも静かなのも落ち着かない。特に調べ物があったわけでもないので、すぐ帰ることにした。
4階のアンドレにお別れを言って、受付を通って外に出ると、ムッとする程の暑さが襲ってきた。
大阪のこんな一等地に、沢山の本たちがエアコンの涼しい風を感じながら、誰にも見られることもなく存在していることに、ふと疑問を感じた。
我が家でも熱中症にならないようにとエアコンは時々つけるけれど、電気代を考えてギリギリのところで利用している。なのに、汗もかかない本たちは一年中エアコンの利いたところで来るとも知れない人を待っている。
民博自体が親方日の丸で、観覧者よりも職員の数の方が多いように思える。
図書館を利用する人を増やしたり、民博に訪れる人を増やしたりする努力はするべきではないかと思う。努力はしているのだろうけれど増えないなら、やり方を考えるべきではないかと思う。
誰もいなかった図書館が怖かったせいではないけれど、いろいろ無駄遣いしているようにも思えた。

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